大学院案内

情報科学専攻とは

 情報を数量化し、情報の役割や影響を数理的に解明するのが情報科学です。情報科学を現実問題の解決に役立てるためには、計算機による情報処理が重要です。理工学研究科情報科学専攻では、(1) 基礎数理系  (2) 応用数理系  (3) 計算機系を 3 つの系を柱に、次のような研究実践の中から、総合的な知識を持った研究者、技術者の育成にあたっています。

基礎数理系

 解析学、集合・論理、線形空間、量子エントロピー、量子情報理論、 力学系の理論、応用代数学などの情報数理の根幹をなす分野が揃っています。 さらに、新たな IT に向けての数学理論として、認知学習理論や ソフトコンピューティング理論などもあります。

応用数理系

 OR 特論の他、ランダムな要因の解析のために応用確率論と待ち行列理論があり、データ解析のための理論として数理統計学、遺伝子 (ゲノム) の情報論的解析を行う情報遺伝、光での通信を扱う量子通信があります。

計算機系

 基礎的な理論として、計算モデル論、応用論理学、計算理論、量子コンピュータがあり、ソフトウエアの設計や開発に関して、プログラム言語論、ソフトウエア基礎論、生体情報論、信号処理特論などがあります。

なお、同時に学科案内もご覧下さい。

「情報科学科」について

学科案内をご覧下さい。

情報科学専攻の特色

 通常の授業のほかに、研究室ごとの少人数のセミナーには特に力が入れられ、基礎的な学力や研究能力の向上に役立っています。また、国際的に活躍する教員が多く、毎年のように外国の教員や研究者を受け入れているのも本専攻の大きな特色といえます。頻繁に行われるセミナーや研究指導が、学生の研究に常に刺激を与えてくれるわけです。さらに計算機ネットワークの環境整備は著しく、だれでも自由に高速計算機を利用する事が可能。学生によるネットワーク委員会も組織され、容易にネットワーク運用の技術を取得することができるように工夫されています。

入学希望者への補足

 本学科への入学希望者の特色として、大学見学者、オープンキャンパスなどにおいて、女子の入学希望の相談、問い合わせが非常に多いことが挙げられます。情報科学分野において、女子学生の進出、活躍が顕著でありますので、今後、女子の本学科への入学希望者が一層、増加するものと予想されます。また、「数学」(「情報」も追加)の中学、高校の教員免許を取得し、教員として活躍している女子学生も少なくありません。

 計算機科学分野の授業は、計算機を今まで全く触れたことのない人を対象に初歩から丁寧に指導を行いますので、計算機の知識が全くない人も、もちろん安心して学ぶことができます。本学科卒業生の4割から5割くらいの学生が、大学院へ進学し研究に励んでおります。特に、女子学生の大学院進学率は、男子学生よりもかなり高いです。

研究内容

基礎数理情報

 洪水のように氾濫しているとも言える種々の大量の「情報」をどのように数量化し、科学的に扱ったら良いのでしょうか。「基礎数理情報」は、「情報」の不確定さ、大きさ、価値などを情報量として測り、また「情報」をどのように数理表現するのかを扱う分野です。

応用数理情報

 自然、社会、人間等の現象の「情報」に関わる問題を定式化し、現象の仮説(モデル、原理)を数理的に作成し、「情報、情報量」に基づく数理的分析方法、手法を理論構築し、それにより、最適な解を推論して、種々の分野における実用上の問題点をいかに解決、改善するのかを扱う分野です。

計算機科学

 大量の「情報」を実際に処理するためには計算機の助けが必要です。また、いろいろな現象の数理モデルに対して、数理的分析方法により最適な解を推論するためにも、計算機を用いて情報を処理する必要があります。「計算機科学」は情報を処理するためのシステムを扱う分野です。

授業案内(授業カリキュラム)

学部の授業内容については学科案内をご覧下さい。
大学院の授業内容については以下をご覧下さい。
理工学研究科・情報科学専攻 授業科目表(東京理科大学)

卒業生の進路

学部生の卒業後の進路状況については学科案内の「卒業生の進路」をご覧下さい。
大学院生の卒業後の進路については以下を参照ください。
大学院修了生の進路状況(東京理科大学)

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