URL: http://www.is.noda.tus.ac.jp/ppl_ss09/
開催日時: 2009年9月15日(火)
会場:
島根大学
松江キャンパス
教養講義室棟2号館401
(
交通アクセス,
キャンパスマップ)
主催: 日本ソフトウエア科学会・ プログラミング論研究会 ( 日本ソフトウエア科学会第26回大会 併設企画)
PPLサマースクールは、プログラミングの理論と実践に関する基礎知識やホット・トピック に関して、分かりやすく解説していただくことを目的とした、日本ソフトウエア科学会・ プログラミング論研究会主催のイベントです。第7回目となる今回も、前回までと同様、 日本ソフトウエア科学会大会 併設企画として開催されます。プログラミングの理論と実践に関して興味のある学生、 企業・大学の技術者および研究者、また自分の専門外の分野についての知見を深めたい 研究者などが対象です。
今回のサマースクールでは、厳選された2つのテーマに関して、それぞれ第一線の 研究者を講師としてお招きし、わかりやすく解説していただきます。 もっとじっくり話を聞きたいという過去のサマースクール参加者の皆さんの声を反映して、 各講師の先生にはたっぷり2時間かけてお話ししていただく予定です。また従来同様、 参加費も非常に低く設定しています。多数の皆様のご参加をお待ちいたしております。
千葉滋氏は,リフレクションやアスペクト指向プログラミング(AOP)研究の
第1人者であり,OpenC++やJavassistの開発でも知られています.
今回のチュートリアルでは,AOPのその次という野心的な内容でご講演頂きま
す.理論と実装の両面に造詣が深い講演者ならではの解説は,目から鱗
が落ちること請け合いです.
土屋達弘氏は,ディペンダブル工学,特に自動検証,信頼性評価,分散アルゴ
リズムの研究で知られています.今回のチュートリアルのテーマである有界モ
デル検査については,その重要性をいち早く認識し優れた研究成果を挙げてこ
られました.また深い内容をわかりやすく説明して下さるご講演には定評があ
ります.
9月15日(火)
12:30-13:30 受付 13:30-15:30 モジュール機構の最前線 --- OOP、AOP、さてその次は?
- 講師: 千葉 滋(東京工業大学) SLIDE photo1 photo2
- 概要: ソフトウェアのモジュール化、部品化を進めるため、プログラミン グ言語の世界では、これまでにさまざまなモジュール機構が研究開 発されてきました。その中でもっとも成功したのはオブジェクト指向 (OOP) であったといえます。また、OOP 後もその流れをくむ モジュール機構が現在にいたるまで数多く提案されています。例えば mixin や traits が有名ですが、広く一般に知られたという 点ではアスペクト指向プログラミング (AOP) が成功してま す。しかし AOP の研究の成熟とともに、AOP の限界を ふまえて、ポスト AOP をさぐる研究が活発化しています。例 えば最近ではコンテキスト指向プログラミング (COP) が注目 を集めていますし、Feature 指向 (FOP) も有名です。 本講義では、OOP の流れを組むモジュール機構について、こ れまでの研究を概観し、今後どのように発展してゆくのかを考えます。
15:30-16:00 休憩(受付は 15:30-16:00開設、それ以降は会場の幹事・ 滝本までお願いします) 16:00-18:00 充足可能性判定を利用したモデル検査
- 講師: 土屋 達弘 (大阪大学) SLIDE photo1 photo2
- 概要: モデル検査は,アルゴリズムやシステムの設計に対して,その状態空間を探索することで,性質が満たされるかどうかを調べる手法である.2007年度のチューリング賞がモデル検査の発明者に授与されたこともあり,最近では研究者以外でも名前がよく知られるようになった.
本チュートリアルでは,論理式の充足可能性判定を利用したモデル検査について説明する.この手法には,高速な充足可能性判定ツール(SATソルバやSMTソルバ)を利用するので,検証も高速に行うことができるという利点とともに,(1) 仕組みが単純で理解が容易,(2) 状態探索は出来合いのソルバに任せられるので自前のモデル検査ツールを簡単に作れる,といった研究者にとっては興味深い特徴を持っている.
講演では,まず前半に,逐次プログラムを検証対象の例として,このモデル検査手法の基本コンセプトについて説明する.後半では,並行システムのモデル検査について説明する.また,よく知られたSMTソルバであるYicesを使って,モデル検査の実演も行う.
日本ソフトウェア科学会の会員 非会員 学生 1,000円 2,000円 一般 2,000円 4,000円
当日会場で現金にてお支払いください。なるべくつり銭がないようご協力ください。 (なお、非会員でも会員申し込み中の方は、会員の参加費額が適用されます。)
参加希望の方は、
以下の情報を添えて、8月31日までに E-mailで
ppl_ss09@is.noda.tus.ac.jp
にお知らせ頂けると助かります(個人情報については, 本サマースクー
ルに関するお知らせが必要になった際、それをお送りするためだけに用います)。
参加申し込み自体は当日まで受け付けています。
名前(ふりがな) : 所属 : e-mail : 一般・学生の別 : 一般・学生 日本ソフトウェア科学会会員 : 会員・非会員 その他の特別な希望があれば :
E-mail: ppl_ss09@is.noda.tus.ac.jp
Tel: 04-7124-1501, Fax 04-7123-9764